「100年後も語り継がれる時計」を、という想いを込め専門の職人の手によって、一つ一つ作られる協和精工の「MINASE(ミナセ)」。
県都秋田市から車で2時間弱。県最南部湯沢市皆瀬(旧皆瀬村)に、その工場はあります。
都市から離れ冬は雪に閉ざされるその地は、まるで時計作りの聖地であるスイスのジュウ渓谷に似ています。
この地に生きる人々は忍耐力に優れ、時間と労力、部品一つ一つに神経を使う時計作りに適していると言えます。例えばそれは、本場スイスでさえ忘れ去られようとしている非常に手間暇のかかる金属部分の下地処理、「ザラツ研磨」を行うことにも表れております。実物をひと目見ていただければ、その鏡面仕上げの美しさや面の手触りの心地よさを実感していただけるのではないでしょうか。
さらには、パーツ交換よりユニット交換という現在の生産効率重視の流れに逆らうように、ミナセならではの「MORE構造」を採用。他社ではほとんど見ることのなくなった全ての外装部品を分解して修理・交換できる仕組みにすることによって、愛用者に余計な負担を掛けさせないという姿勢が見て取れます。
極めつけは、ミナセの最大の特徴とも言える「ケースインケース構造」。時計の中に時計があるような、時計が宙に浮いているような見た目は、高級時計の数々を見慣れたコレクターやマスコミ、メディアの方々からも注目を集めています。