日々、お客さまから時計や宝石・ジュエリー・アクセサリー・修理のことでご質問をいただきます。
その中でよく訊かれることや、お役に立てそうな内容をピックアップしてお伝えしたいと思います。
さて、本日は腕時計でのトラブルで意外に多い「衝撃・振動」と「磁気帯び」について。
腕時計、特に機械式時計には大きく分けると「4つの天敵」が存在します!
それは「地震」 「雷」 「火事」 「オヤジ」・・・あ、失礼しました、
「衝撃・振動」、「水」、「温度変化」、「磁気」です。
今回は、「衝撃・振動」と「磁気」について触れたいと思います。
時計は精密機械なのだから、これらに弱いのは当たり前といえば当たり前かもしれませんが、改めて文章でお伝えしてみたいと思います。
「衝撃」についてですが、落としたりぶつけた場合、当然ながら時計本体はダメージを受けます。ケースやガラス、リューズ(ねじまきのツマミ)は、ぶつかればキズが付きますし当たりどころが悪ければヒビが入ったり、割れる場合も考えられます。
注意点としては、「リューズ」。リューズは、外装の中で唯一内部の機械と直結しているパーツ。なので、ここに直接衝撃が与えられると一気に内部破損の恐れもあります。
そして、落とす・ぶつける=衝撃はもちろんのこと、「振動」も振り幅が大きくなればなるほど、揺れている時間が長くなればなるほど、時計に対するリスクも増えます。
スポーツをしている最中での、衝撃や振動、バイクなども長時間の振動を与えることになるので基本的には装着をおすすめしておりません。(やむを得ない場合は、取扱い品の中で比較的振動に強いものをご紹介致します)
そういった、基本的にはおすすめできない環境で使われるものの、機械式時計をどうしても着けたいという方にオススメしている時計があります。
「耐衝撃性テスト」を全スポーツ系モデルに課している時計ブランドがあるんです。その名を「ボール ウォッチ」といいます。
今回ご紹介する「ボール エンジニア2 ヴォルケーノ」は、ボールウォッチ独自の基準「5,000Gs」・・・1.0mの高さから木の板の上に自由落下させても、精度に問題が出ないという基準を満たしております。
機械式時計は、間違いなく精密機械ですので落とさないことに越したことはないのですが、万一落としてもダメージは低ければ低いほど良いはず。
衝撃への対策をしっかり取っているボールウォッチ。最新作の一つ「ヴォルケーノ」から目が離せないですね。
次回は耐磁性についてお伝えしてみたいと思っております。
今日は全体像の写真を載せてみます。
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