秋田 時計・宝石・ジュエリー・修理のJIKODOです。
日々、お客さまから時計や宝石・ジュエリー・アクセサリー・修理のことでご質問をいただきます。この商売をしていれば当然といえば当然ですが、最近特に増えてきているように感じます。
さて、シリーズ化してきております、よくある質問コーナー。本日は【宝石】編(3)です。
今日は、2つの黒っぽい真珠の違いについてお伝えしたいと思います。
はい。まず1つは、色の違い。そしてサイズですね。
見ての通り、上は黒というよりグレー。下は黒ですね。そして下の方がやや大きい珠のネックレスです。
そして、ここからが大切なポイントとなりますが、一般的にご存じないお客さまが多くいらっしゃいます。
貝自体のサイズがあまり大きくありません。一般的には6ミリから9ミリくらいの珠を作り出します。上質なものでも、採れたばかりの色は少し黄味がかった白い色。
これは昨年、一般的には公開されない養殖業者さんの品評会に参加した時の写真です。お皿が3つに分かれています。上部には上質の珠、左部に中間、右部に廃棄する珠が仕分けされています。
ちょっと分かりづらいのですが、下右部のグレーや黒っぽい真珠は商品化できず廃棄するのみです。
基本的に、ホワイト系のパールネックレスより、珠のサイズや形、テリ、キズ、マキが同等であればグレー系の方がお安いはずです。
ですので、もしお求めの際は「ナチュラルパール」という名称をそのまま鵜呑みにし、『天然』、『無染色』、『無調色』真珠と勘違いせず、きちんと販売店の説明を受けた上でのご購入をおすすめ致します。
(※『無染色』『無調色』の真珠は、JIKODOにて取り扱っております。詳しくはまた別の機会にお伝えします。)
決して、この「ナチュラルパール」と呼ばれるものを買ってはいけないわけではなく、性質を理解した上でお求めいただければよろしいかと存じます。
続きはまた明日。