秋田出身、「落合博満」元監督の講演会が秋田でありました。
2013.07.10

昨日は銀行主催の会で、秋田出身落合博満元監督の講演に行ってきました。
ちょっと長めの文となりますが、私の感想を以下にまとめてみました。

落合さんはTVから受ける印象どうり、ドライというか現実主義者のように思いました。「ファン」・・・ありがたい存在だけれどお金を落とさない人 「お客さん」・・・球場に実際来てお金を使ってくれる人 というふうに分けて考えていらっしゃるようです。

プロ野球選手は、あくまでもプレイでお金を稼ぐ人たち。
球場に来てくれるお客さんたちのために、気持ちのいいプレイを見せて「また明日がんばろう!」って思ってもらえるようにするのが仕事、と。

だから、そのために勝つことが大切。ふがいない負け試合を見せるわけにはいかない・・・なので下手なんだから弱いんだから他チームより練習するしかない、休みだって実際のシーズンは6勤1休なんだからキャンプでも同じ状態で過ごす、3勤1休や4勤1休はありえない、ということだそうです。

他のコメントも史上初、3度の三冠王を取ったという絶対的自信があるからの強気発言の数々でしたが、やはり実績のある方の意見には説得力がありました。

プロ野球ファンなら誰でも知っている、山井投手の「日本シリーズでの8回まで完全試合」についても真相を語ってくれました。本当は8回どころかずっと指の状態が悪く、血染めで投げていたそうです。限界は超えていたなか、山井投手自ら降板し岩瀬投手に後を託したとのこと。

落合元監督曰く、「あれは後を託された岩瀬がスゴイ。俺だったら絶対あのシーンでは投げたくない」そうです。後にも先にも2人で達成した完全試合はもうないだろう、とも言ってました。
(山井投手は、割りと自分から降板依頼をするそうですが、その時はなかなかしなかったそうで、ムリをさせたくない首脳陣はちょっと困っていたそう。ようやく自分から降りると言ってくれてホッとしたとのこと。落合さんの、「だから『ヤマイは気から』って言うでしょ?!」にはこの日会場で一番笑いが起きました(^^))

「勝負にこだわり、お金のためにプレイする」と断言された落合氏ですが、私が一番心に残った言葉があります。

「ハードな練習に耐えた選手たちが、『俺達は他のチームの奴らより何倍も練習している。だから負けるはずがないし、負けるわけにはいかない。』と言うようになり、自主的に物事が進むようになった。」

これが、8年間の監督生活で4度(球団史上初の2年連続優勝含む)リーグ優勝し、チームが常勝集団になった最大の要因じゃないかな、と思った次第です。

名選手、名監督にあらず・・・は落合元監督には当てはまりませんね。
日本代表監督を含めまた監督になって欲しいなぁと、思う反面、秋田のことももう少し触れて欲しいなぁと思いました。
見え透いたリップ・サービスをしないところも落合さんの魅力ではありますケドね(^_-)-☆

長文お読みいただきありがとうございました。



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