先日、NHKで放映されておりました「世界はほしいモノにあふれている」という番組。皆さんは見たことはありますか？

出演の三浦春馬さんがパリで自分だけのオリジナルジュエリーを作る、というテーマだったのですがその中で「スピネル」という石が出てきました。

コバルトブルーのスピネルは一つで数千万という価格ということで、私も驚きました！

実は、数年前に弊社で取り扱っている”モリスルビー”の原産地視察でミャンマーを訪れたことがあります。その際に買い付けたいくつかの宝石ルース（裸石）がこのスピネルでした。

ルビーやサファイアよりマイナーな宝石ではありますが、スピネルは一切加熱などの処理がなされておらず、産出量も少なく希少性が高いのです。

しかし、その知名度の低さやメジャーな宝石の影に隠れていて今まで正当に評価されておりませんでした。それが、ここ数年で我々業界関係者から火が付き始め、今や宝石マニアだけでなく一般の宝石好きな方からも引き合いが増えてきている注目株の宝石です。

単屈折の宝石のため、カラーが複数ブレンドされておらず単色で発色しているピュア、純色の宝石です。見慣れた宝石たちからすると、すこーしグレーがかっているようにも見えますがそのスモーキーさがまたスピネル独特の味を出しているように感じます。

宝石は何億年、何十億年という年月をかけて地球が育んだ宝物。見ているだけでエネルギーを感じるのは本当に不思議です。ご興味のある方にお見せしますのでなんとなーく気になる方は遠慮なく遊びにいらしてくださいね。