知っているようで知らない?! 機械式時計について【1】
2019.03.10 Watch

これから機械式時計を買おうかな、という方や既に使ってはいるものの本当のところはどうなの?という方に向けてお伝えしていきます。

今回はその第一弾。何回かに分けてお伝えしていきます。また、これをきっかけにお客さまから改めてご質問いただく場合もあろうかと思います。皆さまへもお伝えした方が良いと判断しましたら、またこちらでシェアさせていただきたいと思います。

では、よくある質問をいくつか載せてお答えしたいと思います。

 

◆ Q(1)機械式時計時計は「一生モノ」と言うけれど実際はどうなの?

 

それは購入あるいは入手した機械式時計にどれだけ愛着があるか、にかかっていると思います。大事な方からのプレゼントだったり、どなたかの形見だったり、自分の人生の節目に買われた時計だったりであれば、それこそプライスレス。何をおいても優先的にメンテナンスされる時計の場合、時計本体の金額に関わらず「一生モノ」と呼べるのではないでしょうか。

ただ、気持ちが一番大事ではありますが、費用がかかるのも事実。正規取扱品を購入したのであれば、メーカー保証期間もありますし、ブランドによってはオーバーホールの際に、正規品割引を設けている場合もあります。並行品や海外で購入、インターネットで値段につられて買う場合は本当に注意が必要です。

この際の注意点としては、「保証書」。時計を買おうとされているのであれば、必ず保証書がどのような形で発行されるか確認してください。その場で発行するスタイルもあれば、ハガキ申請タイプ、メーカーサイトに登録するタイプも最近は増えてきております。

いずれにしても、(1)【モデル名(Ref ナンバー)】(2)【シリアルナンバー(固有ナンバー)】(3)【購入年月日】(4)【購入店印】

の全てが揃ってないと保証書としては機能しません。それはただの紙切れ、カードに過ぎません。必ず購入前に保証についてご確認ください。

 

保証について確認し、納得されれば購入後のメンテナンスも安心です。機械式時計の場合、どのブランド、どのモデルを購入したとしてもメンテナンスの必要性からは逃れることができません。ですので、保証期間、保証内容、保証期間終了後のメンテンスについて、そして費用について確認を。正規品はオーバーホール代が3割引とか、半額というブランドもあります。そういうバックアップ体制も整っているからこそ、「一生大事に使っていこう」という気持ちを確かなものにできる場合があります。逆に、思ったよりOH代が高かったり、いつの間にか割引サービスが終わっていたり、値上げする場合もあります。今までの経験上、OH代が値下がりしたというのは聞いたことがありません。4年に1回OHするものとして、仮に3万円のOH代だったら20年以上使うとして3万円×5回=15万円です。5万円のOHの代だったら5万円×5回=25万円となります。

車検と違って、OHをしなければ時計を身に付けてはいけない・・・ということはありませんが、今後20年使う、30年使うということをイメージして時計のご購入を検討していただければと思います。また自分の使った時計を譲る相手がいる、またはイメージできる場合はやはりしっかりメンテンスをしていこうという思いが強まるもの。このことも「一生モノ」として時計を見れるかどうかに関わってきます。

 

まとめますと「機械式時計を一生モノとして使う」には、

【1】まず使う方の大事にしたいという気持ち

【2】保証体制

【3】メンテンス体制

【4】信頼して預ける時計店があるかどうか

【5】譲る相手がいるかどうか

 

なお、JIKODOでは、当店で正規品として購入された時計は基本的に正規輸入元へメンテンスに出しております。お客さまからのご要望と時計の状態によっては、ご相談の上弊社提携の修理職人に出す場合もございます。

他店販売品においても、日々ご相談いただいております。正規輸入元への修理、弊社提携先への修理対応ともに承ります。修理見積りや受付手数料など店頭にてお答えしております。

実物を見ながらの方が具体的にお話ができますが、ご遠方の方などはお電話やHPからでもできる範囲でお答えしております。どうぞご相談ください。

 

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