OWNER'S SELECT
珍しく担当営業のオシに負けました(笑)。
私という人間は、メーカーや輸入元、他の販売店様でどれだけ売れてるとか、絶対イケますから・・・などの誘い文句にほだされず自分の目と感触、経験値、そして地域性、自社取り扱いブランド、何よりうちの店を気に入ってくださるであろうお客様の視点を大事に仕入れを判断しておるつもりです。
ですので、ちょっと(かなり?)変わった商品セレクト傾向にあるのは否めません(笑)。まあ、それが地方の一時計店の存在意義であり、生き残っていく術の一つかなと勝手に信じてやっております。
そんな変な店主である私が、珍しく担当営業マンのオシに敗れて(?)仕入れを決定したモデルがこちらの2点。
この手の「回転ベゼル(本体外周・・・文字盤の周りにあるメモリ入り外枠部分)」は、黒一色だったり、赤と青、赤と黒のツートンが一般的のところ、グリーンとブラウンとはまあ珍しい。
そして、時針・分針・秒針の他にGMT針(第2時間帯用の針)付き。
時差のない島国の日本だと比較的需要の少ない機能と言えますが、この機能があるからこそツートンの回転ベゼルの意味も出てくる。
なんでかって言うと、GMT針という第4の針が24時間で一周し、今回の紹介の時計で言ったら昼の時間帯がブラウンかグリーン、夜の時間帯がブラックと色で直感的にどちらかわかるから。
ちなみにこの写真の2つは、午前10時を指してます。どちらのGMT針も黒じゃない方の色の「10」時を指してますでしょ。午後10時だったら黒い方の「22」時をGMT針が示すから。
で、この時計のスペック的にスゴイところは本体左側、8時と10時のところに付いているプッシュボタンなんだけど、これらを押すことによってGMT針が一時間ずつ進めたり戻したりが簡単にできること。どこかの海外の都市の時間を設定したり、コロナ禍が明けたら海外に出かけた際に日本の時間をパッと見れるという機能。
まあ、今どきスマホやスマートウォッチ等で見れるっちゃ見えるのだけれど、機械式時計でアナログチックに表現しているところに凄さを感じて欲しいところではあります。
他のGMT針付きの時計であれば、リューズをいちいち操作して、しかもプラスの方向にしか動かせないというところを、この時計はプラスを1時間分押しすぎてもすぐさまマイナス1時間できちゃうわけで。
それも、このプッシュボタン、ちょいと回転させる(1/6回転)とロック機能が働いて誤作動も防止してくれるんです。(アナログ式で考えられる最高の配慮と感じます)
まあ、そんなこんなでスゴいスペック時計であります。
タラタラと機能の説明しちゃいましたが、ぶっちゃけ身に着けたときの感想ですがケースサイズ40mmと今どきの時計にしてはあまり大きくないし、回転ベゼルがあるせいか文字盤が小さく40mmより小さく感じるくらい。
私のように手首が太くない男性には嬉しいサイズ、見え方かなと。そしてボール・ウォッチらしい骨太なボディライン、厚み(14mm)なのにチタンケースとステンとチタンのコンビブレスレットのせいか重さもそれほど感じません。
私、正直ブレスレットタイプの時計あまり好まないのですが(重いのが苦手)、これならイケそうとマジで思った次第です。
質感、機能性、サイズ感(これはもちろん皆さん身に着けてご判断を)、私の基準は合格品です。お値段の方はまあ妥当ではないでしょうか。ボールでなければもうちょい高いでしょう。このGMT機構はボールオリジナル。他社開発であれば価格に乗っかる可能性大ですからね。
あと、忘れちゃいけない夜光特性。
他社との決定的違いとなる「自発光式マイクロガスライト搭載」。例えばキャンプなどに持っていって、通常の夜光である「蓄光タイプ」であれば暗くなってなんにも見えなくなるところ、24時間安定的に発光し続けるわけだから、パッと夜中に目が覚めて「時間? 時間?」となってもスグわかる。(光の減衰はありますが、10年後でも十分光ります)
(ブラックライト照射、夜光をわかりやすくするためトーンをやや下げております。実際は外周ベゼルは蓄光タイプでグリーンに光ります。)
総じてボールの時計は実用性を重視してますから、実際に使っていただいてその良さが分かったという方が多いです。
今回の紹介でボールウォッチが少しでも気になっていただけたら嬉しいです。実物ぜひ見に来てくださいね。
スペック
自動巻、クロノメーター認定
ケース:チタン、ブレスレット:チタン&ステンレス
サイズ:40mm、厚さ14mm
200m防水、シースルーバック
両方向回転セレミックトップベゼル
世界限定 各1000本
¥319,000(税込)