OWNER'S SELECT
ドイツのユンハンス社(ドイツ南西部 シュヴァルツヴァルトのシュランベルクが本社)から、とっても気になるモデルが発売されました。
最近は東京出張もなくなって、東京や関西方面からの出張営業もご遠慮いただいているので画像と文章、営業マンのコメントと私の直感(!)で仕入れが決定されるケースがほとんどです。
コロナ禍で研ぎ澄まされる(?)私の直感に響いたのが、このユンハンスの限定モデル2本。
最新のiPhone12ミニのカメラ機能と私の細心の注意を払った長短秒針の絶妙な位置関係をどうぞご堪能あれ(笑)。
まあ、針位置はともかく、この2つの雰囲気いかがですか?
私は輸入元から画像を見せていただいたときに「ピーンと」きちゃいました!
この時計は、高性能高機能を謳った時計ではありませんし、誰にでもオススメできる万能タイプの時計でもないと思います。
ただ、なんか惹かれるんですよね。
質感とか色合いとか。
ケースバック(裏面)は、ニワトリ?? いえ目の上に独特の赤い羽毛がかかり、誇らしげなポーズをとった「ヨーロッパオオライチョウ」が描かれています。
絶滅の危機に瀕し保護対象になっている種で、その名の通りヨーロッパやシベリアに生息しているみたいです。我々日本人には馴染みが薄いですが、雷鳥・・・キジの仲間で最大サイズなんだとか。
横浜の「ズーラシア動物園」さんではなかなかの人気者みたいですよ。ご興味のある方はこちらのブログを・・・ 「ズーラシア動物園さんのブログ」
動物園のブログ、ご覧になられました?
なんか似たようなアングルの写真があってイメージがグッと湧きましたよね?
「コカッ、コカッ、ゲフッ!」と鳴くそうです(笑)
コロナが収まったら、いつかお目にかかりたいものです。
続いて、こちら
こちらのモデル、革ベルトが「木」を意識しまるで木肌のような質感が目を引くのですが、ケースバック(裏面)にもしっかりと木つながりで「年輪」が描かれておりました。
これは、ドイツのブラックフォレスト地方(ドイツ語名:シュヴァルツヴァルト=黒い森)の象徴ともいえるモミの木を表現するとともに、160年という世界的に見ても長い時計メーカーとしての歴史も表しております。
と、ここでドイツというかヨーロッパの場所等のイメージがなかなかつかない、という方のために地図を載っけてみます。
「シュヴァルツヴァルト」の位置です。
ドイツ南西部、フランスとスイスの国境近くです。
(スマホからスクショしたってバレますね(笑)。)
なんとなく位置関係分かっていただけたでしょうか。
それと
下の地図内の赤いマーキングしたところは、シュヴァルツヴァルト地区の南西部に位置する「フライブルグ」という町です。
実はワタクシ、2000年から2006年まで毎年スイス・バーゼルとジュネーブの時計の国際展示会に行かせていただいておりました。(1度だけお休みした年があったので計6回渡航)
そのうち4度ほど、このドイツ・フライブルグに宿泊しバーゼルまで”通勤”した経験がございます。
ちょっと懐かしかったため、余談ですが載せさせていただきました。
あ、なぜスイス国内に滞在しなかったかですか?
それは、バーゼルフェア期間中は秋田で言うところの「竿燈まつり・大曲の花火価格」にホテル代金が上がってしまい、スイスより少しでも物価の安いドイツ側に泊まるのが「通(つう)」なんです(笑)。 (某輸入代理店さん御一行がそうしてたんで、マネしただけなんですが)
でもこのフライブルグという町、とっても環境にやさしい町として世界的に名が知られているとのこと。確か街なかに車で入れないように規制されていて、「パーク&ライド」の先駆けらしいのです。街なかは路面電車が走っていて、食後に散歩した時も石畳と街灯とオープンテラスのカフェやバーに人がたくさん集まってて、健全で明るくにぎやかな風景が印象に残っております。
当時は若かった(30代なかば)だったんで、日本の飲み屋街にあるような”キラキラ”、いや”ギラギラ”か(笑)がなくてちょっと物足りない気もしましたが・・・
今思うと、とっても落ち着きや癒やされ感が醸し出されていて優雅に時を過ごせそうでした。同業の仲間、男三羽烏の旅でしたが、面白かったなぁ。あー懐かしい・・・(笑)
ちょっと余談が過ぎました(汗)。
そして、このドイツの地方愛に満ち溢れたユンハンス社(改めて地図を見てみると、秋田の皆瀬のようなところで時計作りしてるんですね)は、このモデルのバックル(尾錠)にまで及んでおります。
この尾錠のマーク(?)を最初見たとき、このモコモコは? お菓子?? カメ???となりました(笑)。
輸入元の担当者に質問すると、メールにて資料が送られてきました。
なんでも、このシュヴァルツヴァルト地方の民族衣装として有名で、この地方のシンボルでもあるレッドカラーの「ボーレンフット」なんだそうです。以下そのまま添付。
>>>
ボーレンハット(フット)とは、1750年頃からプロテスタントの女性が、ブラックフォレスト(シュヴァルツヴァルト)に隣接するグータッハ、キルンバッハ、ホーンベルグ・ライヘンバッハの3つの村の民族衣装「トラハト」の一部として着用している、特徴的なウールのポンポンが付いた正式な頭飾りです。
絵のように美しい赤いボーレンハット(フット)は、その起源がかなりローカルなものであるにもかかわらず、シュヴァルツヴァルト全体のシンボルとなっています。
ボーレンハットの赤いポンポンと白いつばは、ブラックフォレスト・ケーキの一番上の層をイメージしているとも言われています。
「ボーレンフット」についてはこちらを → → → 参照ページ
なんとなくイメージ掴めましたかね。「未婚者=赤」「既婚者=黒」のポンポン飾りだそうです。
今はどうかはわかりませんがきっと昔は町や村のお祭りなどで、若い男衆の花嫁探しの場、機会だったのではないでしょうか。
なんか、想像しただけでワクワクドキドキしてしまいますね(笑)
さて、話が長くなってしまいましたが、おそらくこれらは各1本ずつの販売となります。
各世界限定600本。
実物が気になりましたら、是非ご来店を♪
スペック
自動巻 デイト表示
直径39.3ミリ
厚さ9.5ミリ
5気圧防水
各 159,500円税込